揺れるカーテン

最近 自己啓発の本を読んだりして本棚が堅苦しくなってきている

ひとつの本を読み終われば何か満足感を感じて

また少し大人びる私は きっと恥ずかしい人なのね

 

 

最近暑くなってきた 

夏を肌で感じれて嬉しい

また 日も伸びた

 

生暖かい風を窓から感じて

目を上げれば 遠くに沈んだ太陽

夜7時過ぎ

 

信号待ちでとくに何も考えず 外を見ていた

小学校らしい入口から戸締りをして出ていく4人組

恰好から先生だなって思って会話を聞いていると

なかなかくだらないことを話していて

 

私より少し年上のその風貌は無邪気に笑いあっていた

 

小学生の時の先生は

とても大きく見えて

すごい頼りに見えて

すごく優しくて

すごく大人だった

 

でも実際は

白い半袖ワイシャツから伸びた長い腕と

清潔感のある髪型と

歩きながらくすぐり合う  大人に見える  その人達は

やっぱりまだ子供なのかも

 

じゃあ自分はどうなのかーなんて考えたくないけど

私はまだ子供でいたいような

でももっと大人になりたいような

不思議な感じ

 

 

生暖かい風が白いレースのカーテンを揺らす

たき火の残り火のような空の色から続く赤と青と黒のグラデーションはとても綺麗

ソファに腰かけて

 

私はまだまだ本を読む

 

大人になるまで