ブラックコーヒー
最近の職場で新しい男性と知り合った
清潔感のある短めの髪に優しさを感じるふっくらとした体格
パッチリとした二重
かわいいボタンみたいな鼻
彼は私を見つめてはじめましてと挨拶をした
私はあまり彼に興味はなかったが
彼はよく喋る人だった
私はあまり話さないから
その気まずさにことある如く話しかけてくる
嫌いになれない話し方に
低くもなく高くもない聞き取りやすい声に
わたしは少しづつ惹かれていった
本が好きだと話すと彼は驚いたように目を見開いた
彼も本が好きだったようで本好きな人の友達が欲しいと言われた
仕事から帰るとき私は少し嬉しくなっていたようでこれから友達になり得る彼とのプライベートを想像していた