休日の冷たい雨
友人を待っていた
コンビニの駐車場の端っこでクルマを止めて待っていた
一時間を過ぎたけれどくる気配も影もない
あたりを見回してから車内に付いているデジタル時計を見る
まだこない なんてつぶやいて 携帯の着信履歴も見れば
自然とため息の出来上がり
車内は冷たい空気に包まれていて
テレビの音と微かにアクアシトラスの香りだけが漂っている
眠さなんて無いけれど
シートレバーに手を付ける
シートを倒していいものなのか考える
だってこれで寝ちゃったらどうしよう
友人が来ないかもしれないし
なんて考えてもシートを倒しちゃって起きたら朝方の3時40分
結局友人はこなかった
体の一部が悲鳴にも聞こえる音を立てながら軋む
またため息の出来上がり
窓ガラスには雨の残りがあった
寝ている間に雨が降ったのだろう
車内はやっぱり冷たい
一人ってこうゆうこと