赤信号でブレーキを踏む ゆっくりと まるで小動物を大切に扱うようにブレーキペダルを踏み込む 私の車の隣に停止した車には若いカップルが乗っていて 楽しそうに何かを話している 私にもそんな時期があったな とそんなことを思い出していた たしかあれな夏の…
事務所の時計はコチコチと音を立てて時間刻んでいく 秒針が12の文字を通り越すほどため息の数も増えていく 何のために自分がいるのかも 何で私がここにいるのかも わからない わからないことだらけ 電話機の調子が悪いだの 二階の電気が切れただの 忙しいで…
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