夜明け前 窓辺の側で

この黒い空に

少しづつ 青い光が重なる

空に光る星はより一層綺麗に見えて

暗い街を照らして行く


全てが曖昧で

まるで世界に私しかいないような感覚になる


遠くで響くエンジンの音

遠くで小さく光る赤い光


私は時間が止まっていないことに気づく


ベッドで小さく寝息をたてている彼はぐっすり眠っているよう


髪伸びたね


言われるまで気づかなかった

貴方と出会って数ヶ月

色んなことがあったけど

今日私はこの部屋を出て行く


さよなら 好きだった人


私はきっと何処へでも行ける


きっと貴方は私の秘密を理解しているのでしょう


それを黙ってくれるのは貴方が優しい人だと思っていた


きっと貴方は私を苦しめる人

だから何処かへ行ってしまうのよ


好き

好き

好き


好きなんだよ貴方のこと


だから貴方の寝顔を忘れないように


朝日に照らされてまるで妖精の羽みたい


美しい空と貴方の寝顔を心にしまう



私は何処へでも行ける


さよなら 好きだった人